ワイヤ・ケーブル同軸ケーブルの信号伝送特性計算式

a) 内部導体と誘電体の実行外径

一般の伝送特性計算は、下左図のように理想的な同心円筒状で計算されています。実際には下右図のように内部導体に撚線を用いたり、外部導体に横巻や編組シールドを用いることが多いので、実行外径を算出します。

b) 高周波抵抗

c) 静電容量

d) インダクタンス

e) 特性インピーダンス

f) 高次モード周波数(遮断周波数)

g) 減衰量

  1. 内部導体、外部導体に銀めっき又は裸軟銅線を使用した場合

  2. 20℃以外の温度(t℃)に対する補正

  3. 内部導体、外部導体にすずめっき軟銅線(めっき厚み0.8μm)を使用した場合の補正

  4. 内部導体に銅被覆鋼線を使用した場合の補正

同軸ケーブル電気特性は
  1. 同じ寸法の同軸ケーブルで、絶縁体の誘電率が小さくなると、静電容量は小さく、特性インピーダンスは高く、減衰量は小さくなります。
  2. 誘電体径と内部導体径の比(D/d)が大きくなるに従って、静電容量は小さく、インダクタンスは大きく、特性インピーダンスは高くなります。
  3. 導体に撚線を用いた場合、単線に比べて静電容量は小さく、特性インピーダンスは高くなります。
  4. インダクタンスは、導体の透磁率や体積抵抗率が大きくなるに従って、大きくなります。
  5. 減衰量は、誘電体の誘電率や誘電正接、導体の体積固有抵抗が大きくなるに従って、大きくなります。また、周波数が高くなるに従って大きくなり、その増加程度は、ほぼ√fに比例しています。